触れられない寂しさに 空回りの溜息 主人を忘れたかのように にゃあと啼いて猫は出て行った 何故 私は携帯電話を握って離すまいとしているの 伏せられた言葉 開き放しの窓 空の薬ビン 嗚呼 愛しいのか 私を抜け殻にしたあの人を あの人で満たされていた私を